美しい ウォーキング

今回のテーマ

美しい ウォーキング

行楽シーズンを迎える秋。日に日に過ごしやすい気候となり、ウォーキングをするにもぴったりの季節です。ウォーキングには正しい歩き方が大切で、姿勢やポイントを押さえるだけで健康や美容にもメリットが。

そこで今回は美しく見えるウォーキングフォームを、数々のトップモデルや世界的ミスコン代表を育ててきた、ミラノコレクションウォーキングディレクターも務める、プロウォーキング講師・今村大祐さんに教えていただきました。

ウォーキングに最適なスニーカーやファッションアイテムが買える、てんちかの注目ショップもご紹介します。自分の歩き方を見直して、美しい私を手に入れませんか。

 

―美しいウォーキング方法を身につけるメリットを教えてください。

スタイル面でのメリットは、下半身の筋力が強化されることで美脚効果が期待できます。重心が安定するので、O脚・X脚の改善にも。また、腹圧がかかることでお腹周りも引き締まります。さらに、腕を後ろに引くことでバストアップや二の腕シェイプにもつながり、肩甲骨を動かすことで、背中周りもすっきりしてきます。

健康面では、足底を使うことで重心が安定し、骨格の歪みの改善や予防もできます。第二の心臓であるふくらはぎを使うと、血流もアップし新陳代謝が良くなります。また、臀部の筋肉を使うことで、子宮周りの体温もアップし女性が抱える身体の悩みの改善にも。腹圧がかかることにより、胸郭が引き上げられて腹横筋や横隔膜筋が使われ、呼吸量もアップ。有酸素運動としてのダイエット効果もあります。さらに、骨格が整うことで正しい体の使い方になり、ストレートネック、肩こり、腰痛、膝の痛み、冷え性、消化不良、血行不良など、さまざまな身体の悩みの改善が期待できます。

美しいウォーキング方法を身につけることで、内面にも変化が表れます。自律神経が整うことで、メンタルが安定してきます。スタイル面のメリットにもありますが胸の位置が高くなることで、周りからの対応が変わって堂々と振る舞えるようになり、自信が持てるように。自分の考えにブレがなくなり、自立できるようにもなります。さらに、呼吸量が増え脳に酸素が回り、集中力もアップ!歩幅が広くなることで、やる気も湧いてくるでしょう。

 

―楽しく美しく歩くための、基本のウォーキング方法を教えてください。

まずは、この7つの動きをマスターしましょう。つま先、内もも、おへそ、胸、肩、首、口角の7つの動きがポイント。この部分の動きを意識しながら歩くことで「体幹コアウォーキング」が完成します。

①つま先を外に開く

つま先は常に15〜20度程度、少しだけ開きます。一歩踏み出す時も、着地も常に開いた状態をキープしましょう。重心が親指にかかることを意識しながら脚を動かすと◎。

 

②内ももをしめる

内ももの筋肉をしめることを意識。歩く時は、左右の内ももを当てるようにしてください。そうすることで、一本の線上を歩くことになり、体軸が整います。

 

③おへそをへこませる

おへそは常に腹圧をかけ、へこませた状態をキープします。お腹をふっと緩める時間がないようにしましょう。

 

④胸を持ち上げる

バスト全体の位置を上げます。姿勢が良くなり、すっきりとした印象に。背中はそらさないようにしてください。そり腰になって、お腹が突き出てしまいます。

 

⑤肩を落とす

肩には力を入れず、リラックスした状態で。肩の位置を下げるだけで、首の長さが2~3cmも長く見えるようになり、上半身が美しく見えます。

 

⑥首を立てる

顔を正面に向けたまま、首を後ろに持ってきます。身体の重心の上に顔がのるように意識を。

 

⑦口角を上げる

表情も重要!口角を上げることでやわらかい印象に。自然と目線も前になり目元もぱっちり。呼吸も楽になります。

 

まずは、この7つの動きを会得しましょう。そして、動きを覚えて歩く段階になったら、3歩分のスペースがある場所で練習をしてください。この体幹コアウォーキングをマスターした後は、日々の生活自体がトレーニングになります。

 

―ウォーキングを取り入れた、エクササイズを教えてください。

●美脚になれる!

1本の線を歩くことや、蹴り出す際にふくらはぎを使うことで脚痩せ効果が高まります。

 

●ウエストを細くする!

胸郭の引き上げて歩くことや、腹斜筋を使ってウエストをひねることでウエスト痩せとくびれ効果も。

 

●ヒップを引き締める!

歩幅を広げて歩き、お尻の上部にある中臀筋を鍛えることでヒップアップにつながります。

 

―ピアスやネックレスなど、顔周りのアクセサリーを美しく見せるためのウォーキング方法を教えてください。

小胸筋のストレッチで巻き肩を改善して首を立てることで、首元や鎖骨がキレイに見えます。

―ウォーキングにおすすめの服装を教えてください。

靴下は5本指ソックスや足袋の形をしているものがおすすめです。足裏に滑り止めがついているものもよいでしょう。ボトムスは細身のシルエットでストレッチ素材のものを。スパッツやレギンスなどが動きやすく、脚の動きもしっかり確認しながらウォーキングできます。
スニーカーはソールが分厚くないもの、ソールが曲がるもの、指が圧迫されないものが歩きやすいので試着の際に確かめるようにしましょう。パンプスやヒールの場合は、ソールが硬すぎないものや屈み指にならないもの、靴を置いた際に安定するものを選ぶようにしてください。蹴り出す時、親指に重心をかけやすいものがおすすめです。

 

―これまでミセスコンテストなどのウォーキングを指導してきて、日本人の歩き方について感じたことを教えてください。

歩幅が狭く、すり足で歩いてる人が多いと感じました。胸を張って歩幅を広く歩くなど、堂々とした見た目で歩くことを偉そうと感じる人が多いため、どうしても小さく歩くようになってしまっているようです。また、日本人は腹圧が弱く、背中を丸めて歩いてしまっている方も多くみられます。これら踏まえた上で、もう一度自分の歩き方を見直してみましょう。

 

―今村先生が、プロウォーキング講師になろうと思ったきっかけを教えてください。

医学や看護、スポーツの専門学校に進学しない限り、自分の身体を学ぶ機会はなく、もちろん姿勢や歩き方を習うこともありません。しかし、骨格や脳、心身の成長にとってウォーキングは大事で、体の不調やスタイルにも直結します。日常動作を少し意識して変えるだけで美しくなれて、まだ浸透していないこのウォーキングというジャンルを、僕が牽引したかったので、プロウォーキング講師になりました。

僕が指導する上で一番大切にしていることは、ウォーキングを続けることだと思っています。そして、正しい形で行うこと。日常の所作を美しくすることで、外面内面共に美しくなる喜びを感じて欲しいと、モデルやレッスンを受ける生徒さんへ伝えています。

 

―今村先生にとって“ウォーキング”とはどのような存在でしょうか?ウォーキングのほかに、大切にしていることを教えてください。

僕にとってウォーキングとは、本来あるべき姿を取り戻す大切な動きだと考えています。また、SNSではなく、その人自身の在り方や発信力を表すことができると思います。

日本人で美しく歩いてる人は1割程度しかいません。日本人=姿勢が悪い、歩き方が変だという海外からの印象を払拭して、日本中を美しく歩く人でいっぱいにし、ウォーキングで日本の印象を変えることを目標にしています。

ウォーキング以外にも、自分らしく在るため、美しく在るために、「マインド」をとても大切にしています。マインドはとても重要で、考え方や捉え方が変わるだけで、見た目も美しくなれるのです。

 

―最後に、“美しくなるためのウォーキング”を生活に取り入れてみようと思った方へ、メッセージをお願いいたします。

健康のため、美のため、好きな洋服を着るため、印象を良くするため、夢を実現するため、理由は何でもいいので、日常動作を美しくする毎日を過ごして、心身の変化を楽しんでください。

 

【プロフィール】

一般社団法人プロフェッショナルウォーキング協会 代表理事
プロウォーキング講師/モデル・コンテスタント指導メンター

今村 大祐

美姿勢・美行歩・マインドセットのスペシャリスト。骨格や魅力・ビジョンに合わせた指導で、一般の女性からモデル・コンテスタントを指導。年間20都市以上のミスミセスコンテストのプロデュースを担当し、20名以上のミスコンテスト日本代表を世界に輩出させた、育成のプロフェッショナル。ミラノコレクションなど国内外問わず、ファッションショーのウォーキングディレクターや演出構成も担当する。その他にも、講演、企業研修、美容健康商品プロデュース、出版を行う。

【YouTube】https://www.youtube.com/channel/UCh-DgikJSbhuo0-aktUqTQQ

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