スープで、元気に! (レシピ動画付き)

今回のテーマ

スープで、元気に!

食材を煮込むことで旨味や栄養が溶け出す、スープ。食材も消化のよい状態となり、肉や魚、野菜などの栄養が胃腸に負担をかけることなく、体内に吸収されやすくなります。夏バテ気味で食欲のない時や胃腸が弱っている時にも、スープなら食べやすく栄養を取り入れやすいので、ぜひスープを作ってみませんか。

今回は、福岡の料理研究家の古川麻水さんに、福岡のブランド野菜「博多なす」を使った、夏バテ対策にも最適なカレースープのレシピを教えていただきました。

さらに、料理を作る際に気分を上げる食器やエプロン、レシピ本などが買えるてんちかのショップもご案内いたします。

−博多なすの特徴、栄養面について教えてください。

あまり知られていないかもしれませんが、福岡県は日本でも有数のなすの産地なんです。中でも博多なすは福岡県産ブランドの中長なすで、地域ブランドとして地域団体商標を取得しています。 博多なすの目印は、長めで濃い紫であること。 灰汁が少なく、まろやかな口当たりでどんな料理にも合わせやすいのが特徴です。

栄養面では強い抗酸化力があります。紫紺色部分には、ナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種が含まれていて、強い抗酸化力があり、ガンや生活習慣病のもとになる活性酸素を抑える力があります。また、コレステロールの吸収を抑える作用も。とても健康的な野菜なんです。

 

−今回はスパイスたっぷりのカレー粉を使うそうですが、夏におすすめな理由を教えてください。

スパイスには発汗作用があります。交感神経が優位になることで皮膚温が上昇し、汗の蒸発が促され体温が下がっていきます。 そのため、辛いスパイスを食べると最初は熱く感じますが、結果的には汗をかいて体温を下げてくれるので、暑い夏におすすめなんです。さらに、スパイスの香りで食欲増進効果も!今回は、生姜も入っているので体が温まり、夏のクーラー対策にも◎ 。女性は冷え症の方が多いので、季節を問わずおすすめです。それでは、レシピをご紹介します。

 

「博多なすと鶏肉のココナッツカレースープ」

 

【材料(約2人前)】

・博多なす 1本(250g)

・鶏むね肉 100g 塩少々

・ 玉ねぎ 1/4個

・サラダ油 大さじ1

・おろし生姜 小さじ2

・水 200ml〜

・ココナッツミルク 200ml

・顆粒コンソメ 大さじ1/2

・カレー粉 小さじ2

・レモン汁 小さじ1

・パクチー適量

 

【下準備】

・博多なすはヘタをとり縦半分に切ったあと、皮の面に斜めに薄く切り込みを入れ、大きめの一口サイズに切る。

・玉ねぎは繊維に逆らって薄切りに。

・鶏むね肉は一口サイズに切ったあと、塩少々で下味をつける。

・生姜はおろしておく(チューブのものでもOK)。

 

【作り方】

①鍋にサラダ油を熱し、玉ねぎを炒める。しんなりしてきたら鶏むね肉を加え、半分ほど火が通ったら玉ねぎと鶏むね肉を鍋の端によせ、博多なすに焼き色をつける。この時、油が少なかったらサラダ油を足す。

②博多なすに薄い焼き色がついてきたら水、ココナッツミルク、コンソメ、おろし生姜、カレー粉を入れ、弱〜中火で10分ほど博多なすがトロトロになるまで煮る。途中水分が少なくなってきたら、水(分量外)を足してサラッとしたスープになるように調整する。

③仕上げにレモン汁を入れて混ぜる。味見をして、爽やかな味が好きな方はお好みでレモン汁をプラスしてもOK。

④器に盛り、パクチーとピンクペッパー(なければあらびきブラックペッパーでもOK)をのせて完成!

 

−今回のスープでこだわった点や、福岡県人ならではのおすすめの食べ方を教えてください。

大きな博多なすをスープと一緒にまるごと食べられるように、トロトロに仕上げたのでぺろりと食べられます。さらに、鶏むね肉や野菜もたっぷり使い、ヘルシーに仕上げました。食欲がない夏やダイエット中の方にもおすすめのレシピです。糖質も少ないので、昼はもちろん夜食としてなど小腹が空いた時にもどうぞ。

福岡県には、柔らかい麺が特徴の博多うどんがあります。お好みで、スープにうどんを入れてカレーうどんにして食べても美味しいと思います。また、福岡県はかいわれ大根の生産量が日本一なんです!今回はパクチーをのせていますが、かいわれ大根をトッピングして博多食材をスープで満喫するのもおすすめ。柚子胡椒を常備しているご家庭も多いと思いますので、今回のスープに加えて味の変化を楽しんでもいいですね。

 

−古川さんは、なぜ料理研究家になったのですか?

もともとテレビディレクターをやっていて、転職後グルメ誌を作る編集者として年間約1,000件の飲食店を取材していました。取材先で出会った料理を自分で再現するうちに、料理を作ることが好きになりました。同じタイミングで、実家の仕出し料理屋がデパ地下惣菜店を出すことになって、突然店をまかされることに。そこから料理を作る道に進みました。フードスタイリストや飲食店コンサルなど料理の仕事が増え始め、そのうち料理研究家になっていました!実家が仕出し料理屋という影響もあり、食のDNAが入っていたのかもしれません(笑)

 

−料理を作ることで、さらに気分が上がるものを教えてください。

実は、オリジナル器、波佐見焼などを取り扱うDRESSといううつわ屋のオーナーもしています。うつわは服選びのようなもので、選び方ひとつで料理の印象が変わります。たとえば、今回のようにカレーであれば茶色い皿だと同化してしまうので、ブルーなど反対色のうつわを使うと、新鮮な印象になりカレーが引き立ちます。また、パクチーやピンクペッパーなど、赤や緑の色が入るとグッと華やかに。うつわを変えるといろんな発見があるので、毎日の服を選ぶように、その日の気分でさまざまな色を選ぶと、次第に料理に似合う色が見えてくるかもしれません。固定観念を捨てて、自由にうつわの色を楽しんでください。

 

−今後、料理を始めたいと思っている方へメッセージをお願いします。

料理は、クリエイティブだったり五感を使ったり、実験のような楽しさがあったり・・・そして最後に食べるという、たくさんの楽しみがあります。日々忙しいと、作るのが大変なときもありますが、工夫次第で美味しくできるレシピはいっぱいあります。平日は効率的に、ゆとりがある休日は五感を使って料理を楽しんでみてください。料理は毎日のことなので、料理が好きになると、毎日が楽しく豊かになりますよ。

 

福岡の料理研究家 古川麻水さん

料理研究家、フードコーディネーター、フードスタイリスト。株式会社アサソフラ代表取締役。福岡を中心にテレビや雑誌などで幅広く活躍するほか、料理教室の開催や食の総合プロデュースなどにも幅広く携わっている。

 

 

今回は、スープに特化したライフスタイルマガジンsoupn.(スープン.) ともコラボ!古川さんが考案した、疲労回復に効果のある、とろろを使った冷や汁レシピをご紹介いたします。ぜひ、こちらもチェックしてください!

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