ここちよい、おうち時間のための整理・収納術。

今回のテーマ

ここちよい、おうち時間のための整理・収納術。

コロナ禍により、家で過ごす時間がグッと長くなったと思います。テレワークも増え、パソコン周辺機器や文房具などが増えてなかなか部屋が片付かない!とお悩みの方も多いのではないでしょうか。家で快適に過ごすために大切なこと、それは整理整頓です。

今回は、収納コンサルタント・暮らしコーディネーターとして、さまざまなメディアで活躍中の瀧本真奈美さんに、家でここちよく暮らすための整理・収納術を教えていただきました。

あわせて、部屋をきれいに見せるための収納グッズや模様替えアイテム、掃除グッズなどを取り揃えるてんちかのショップもご紹介します!

 

―片付けが苦手な人でもできる、整理術のポイントを教えてください。

部屋や机もそうですが、散らかったものを隅に寄せたり1ヶ所に集めたりする行動は、整理・収納しているうちに入りません。ただモノを動かしているだけなので、すぐに元に戻ってしまいます。そうならないためには、散らかりにくい自分に合った収納方法を見つけること、繰り返し整理・収納を見直すことが必要です。タイプ別に収納方法を挙げてみたので、ぜひ参考にしてください。

<捨てられない人>

・捨てなくてもいいので、今使う場所から使わないものを外す。

・環境のためにリサイクルを活用する。

・買った当時の金額を日割りしてみる。

・思い出はデジタル化にしてみる。

<分類ができでない人>

・小さなバッグや財布から分類を練習する。

・なんでも入れる癖を直す。

・一気に片付けをしようとせずに、少しずつやってみる。

・整理・収納が得意な家族や友人、専門家に相談してみる。

<忙しい人>

・すき間時間でできる片付けを少しずつやる。

・モノを少なめに設定する。

・簡単に片付く収納方法にしておく。

 

―モノが多くなりがちな、リビングの整理術を教えてください。

パソコンやガジェットなどを置いているデスク周りは、手の届きやすいところに片付け場所を作るようにしましょう。シンプルな色のアイテム選ぶと、ごちゃごちゃ感が抑えられます。

文房具は、引き出しの中に仕切りをつけて交じり合わないように入れると、取り出しやすいです。出しておくのは、よく使う文房具だけに厳選しましょう。文房具自体もシンプルなデザインのものを選べば、すっきりした印象のリビングになります。その日の忙しさによっても散らかり方は変わるので、常時片付けなくてもいいですが、定期的なリセットと使いやすさ片付けやすさの検証を心がけてください。

 

 

―食器やキッチングッズの収納・整理術を教えてください。

食器の収納は、よく使うものが前、あまり使わないものを後ろにしまう取り出しがスムーズに。全体が見渡せるように収納にしておくこともポイントです。何種類もの食器を重ねると使い勝手が悪くなるので、なるべく重ねないように。しばらく使っていない食器は思い切って食器棚から外しておくと、しまいやすくなります。

調理器具などのキッチングッズは、ワンアクションで取り出せて片付くようにすると家事も楽に。同じグッズがいくつもある場合は、数の見直しを。

掃除グッズは見た目も気に入り、実用性が高いものだと気分も上がって掃除もはかどります。また、汚れ予防のグッズは積極的に使うとピカピカに。排水口ネットを使って、シンクや蛇口を掃除するなど、代用できるもので掃除するとグッズばかりが増えず便利です。

 

―福岡県民は、美容やコスメにかける費用が多いそうなのですが、コスメグッズの整理術について教えてください。

スキンケアグッズは、しばらく使っていないものは並べておかず、いつも使うものだけを表に出すようにしましょう。家族と共有できるものを選ぶことで、数の増え過ぎを防げます。

メイクグッズは、スキンケアと同様で古いものは手放して。自分に合う色、合わない色を意識して購入すると、使わないグッズが減ります。メイクグッズの収納は出しやすい、片付けやすいが基本。仕切りを上手に使って、ごちゃまぜにならないようにしましょう。自宅で使えて、ポーチにも入れて持ち運べるコスメを兼用すると数が増えないので、購入する際の目安にしてください。

 

―服や寝室の整理術を教えてください。

普段着る服は、必ず着るものだけに絞ってクローゼットに吊るしておくと、朝の支度もグッと楽に。簡単できれいに見せるためには、服を色別に分けた上でグラデーションをつけて吊るしておくと◎。たたむことが好きな方以外は、クローゼットに吊るしておく収納方法が管理しやすいです。

シーズンオフのニットは、ぎゅうぎゅう詰めは避け、丸めてしまっておくとシワをある程度防げます。アウターは保管サービス付きクリーニングの利用がおすすめです。また、衣替えのタイミングでもう着ないかも・・・と思ったものは、その時点で着るものと区別して収納するようにしましょう。着ないと決めたものはリサイクルに出すと、地球にもやさしいですよね。

寝室は埃が多く出やすい場所なので、あまり飾り過ぎずすっきりしておくと掃除が楽になり、きれいさもキープできます。カーテンやベッドリネンなども、ごちゃごちゃしすぎないデザインを選ぶようにしましょう。どうしてもごちゃごちゃ見えてしまうものがある場合は、パーテーションや布などで目隠しをすると、すっきりとした寝室になります。

 

 

―模様替えなどで季節感を出すためのコツを教えてください。

夏は涼しく見えるクリアなものや寒色系のインテリアに。冬はファーやムートン、電球色ライトなど温かく見えるインテリアを取り入れてみてください。キッチンならガラスコップを並べるだけで涼しげな印象に。逆にマグカップを並べると温かみが出ます。行事をイメージさせるような雑貨や、季節の花・グリーンを飾るのもおすすめ。服飾品など季節感があるものは見せる収納にしてもいいと思います。

 

―てんちかのショップで、整理・収納におすすめのアイテムはありますか?

シンプルでおしゃれなインテリア雑貨を取り扱っている、サリュのアイテムがおすすめです!中でも、ジュートバッグ〔Sサイズ〕は、細々した掃除道具の収納などに使えると思います。お子さまがいるご家庭は、文房具入れに活用してもいいですね。

コスメを収納するフェイクレザーマルチポーチは、色も落ち着いているのでそのままインテリアにも馴染みます。メッシュの後ろにもファスナー付きポケットがあるので、色目立ちするものやあまり使わないもの、コンタクトの予備なども収納できて使い勝手抜群です!

 

 

―瀧本さんが、整理・収納に目覚めたきっかけは何だったのでしょうか。

片付けられない家で育ち、自分自身もぐちゃぐちゃの部屋で過ごしていました。中学生のころ、整理整頓が得意な友人の部屋を見て、衝撃と憧れを抱くようなって。それから、コツコツ自分なりに整理整頓を続けてきました。かれこれ、もう36年続けています(笑)。

 

―お子様やお孫様がいらっしゃる中、部屋をきれいに保つ秘訣を教えてください。

忙しさもあって、当時は子どもにもうるさく片付けを強要していたような気がします(細かいパーツがたくさんあるおもちゃは散らかるから出しちゃダメ!と平気で言っていました)。完璧主義なところがあったからか、30代後半に体を壊してからは、ゆるく片付けるようになり、50代を迎えた昨年からはさらにゆるくなっています(笑)。使ったものは戻す。定期的なリセットをする。よく落ちるお気に入り洗剤を使う。シンプルなものを選ぶ。これが自分なりのコツです。また、ごちゃごちゃに見せない、汚れをなるべく予防する工夫も大切ですね。

 

―最後に、ここちよい暮らしを送るために心がけていることや、整理・収納が苦手な方へメッセージをお願いいたします。

家族が長くいる場所はなるべくシンプルに、女性目線が強いインテリアにならないように気をつけています。ここちよく暮らすためには癒しが必要なので、自然素材が使われた家具や雑貨が増えました。余白は大切に、飾りっぱなしも避けて時々アップデートし、清潔感も大切にしています。

暮らしているとモノが増えて散らかるのは当たり前なので、定期的なリセットと見直しができるかどうかで未来はグンと変わります。完璧にしようと思えば思うほど上手くいかないので、自分に合った片付け方を見つけてください。

 

【プロフィール】

瀧本真奈美さん

整理収納コンサルタント、整理収納教育士、ルームスタイリスト1級などの資格を持ち、SNS総フォロワーは19万人以上。著書に『自分に心地よい小さな暮らしごと』『あなたを苦しめるものは、手放していい』(ともに主婦の友社)などがある。

【HP】https://www.kurashiing.com/

【Blog】https://ameblo.jp/takimoto-manami/

【Instagram】https://www.instagram.com/takimoto_manami/

 

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